【Member's Interview 第5回】 考えずに動けるようになることが目標
- 仲拓馬 くん(団体歴3年 カポエイラ・ヘジョナル・ジャパン埼玉支部)
- 2015年7月25日
- 読了時間: 6分

【Member's Interview】では、カポエイラ・ヘジョナル・ジャパン埼玉支部のメンバーをご紹介します。
第5回は、躰道(たいどう)という日本の武道の経験をお持ちでアクロバットが得意な仲拓馬くんにお話を伺ってみました。
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◆◆◆カポエイラを始めたきっかけを教えていただけますか。
●仲拓馬 くん(以下仲くん): 大学の4年間武道(躰道)を続けていましたが、卒業後には、すっかり運動する機会がなくなってしまいました。それで何か新しいスポーツを始めたいと考えていた時に、カポエイラはアクロバット的な動きもあり、格好いいと思ったんです。ちょうど友人が新宿でカポエイラを体験できるところがある、と調べてきてくれて一緒に体験レッスンに行ったのが、始めたきっかけですね。
◆◆◆なるほど。それはカポエイラテンポさんのビジタークラスですね。学校を卒業して仕事を始めても、躰道を続けるという選択肢はなかったのでしょうか?
●仲くん:はい。卒業後は一緒に練習に参加していた仲間も離れた場所で就職したり、環境がバラバラになってしまったんです。それで以前のように一緒に練習することも難しくて。自分が躰道を続けていられたのも、仲間がいてくれたから、という部分が大きかったので、そうなってしまうと、モチベーションが下がってしまったんですね。

◆◆◆そうですか。テンポさんのクラスではなく、CRJ大宮に通うようになった理由は何でしょうか。
●仲くん:一緒に体験に行った友人が2~3回参加した後に来なくなってしまったことや、新宿だと自分には遠くて通うのが難しかったことが理由です。もっと近くて通える場所でカポエイラ教室がないかな、と思って「カポエイラ」「埼玉」でインターネットを検索したところ、CRJ大宮を見つけたんです。
◆◆◆CRJ大宮の体験レッスンを初めて受けた時はどんな感想を持ちましたか。
●仲くん:動きも、もちろん楽しかったのですが、動きの練習の後に、みんなで輪になって楽器と歌の練習をしたんです。その時に歌はポルトガル語なので全く分からないんだけど、手拍子をして皆と一緒に歌っている感じも、ちょっと楽しいなと思ったんです。
◆◆◆それは良かったです。アクロバット的な動きに興味があってカポエイラ体験に来る方は、歌や楽器が楽しめないと、その後の練習を継続することが難しいですからね。
●仲くん:僕の場合は、それまで全く体験したことのない空気感に圧倒されて「なんだこれは?!」と思ったのですが、「じゃあ、どうする?」と聞かれた時に「入ります」って言っちゃってました。
◆◆◆言っちゃいましたか(笑)確かに仲くんは、動きの練習だけでなく、楽器や歌のセンスも良いですよね。すぐ歌詞を覚えてビリンバウを弾きながら歌ってた印象があります。
●仲くん:でも、入ったばかりの頃は楽器は全く興味がありませんでした。自分でビリンバウを買おうとも思っていませんでした。

◆◆◆そうでしたか。その気持ちが変わったのは、なぜでしょうか。
●仲くん:やはり同期メンバーの影響でしょうか。「あれ?みんな楽器買ってる?」みたいな感じで触発されちゃいました。
◆◆◆ここまでのお話を聞いて、仲くんがかなり仲間の影響を受けやすいタイプだと分かりましたよ。
●仲くん:そうですね。自分に確固たるこだわりがあるものは別にして、そうでないものは、結構周りに流されやすいです。
でも、そのまま流れに乗っていったら、楽器に関しては自分の中で軌道に乗ってきた、という感じはあります。
◆◆◆これまでカポエイラを続けていて、良かったなと思うことはありますか。
●仲くん:自分は福祉関係の仕事をしていまして、以前は仕事に時には腰痛ベルトを利用していたのですが、カポエイラを続けていたら腰痛になることが少なくなって、今はそのベルトを使わなくなりました。
◆◆◆それはすごいですね。カポエイラで腰痛が改善したなんて!身長が伸びた、というのはよく聞きますが、初めて聞きました。
●仲くん:躰道をしていた頃から、時々腰が痛くなることがあったのですが、きっとカポエイラの動きは、それ以上に普段使わない筋肉を使うので、鍛えられたのだと思います。よく動いているので筋肉が凝り固まらないんだと。
◆◆◆デメリットのようなものは感じたことはありましたか。
●仲くん:周りの影響で頑張ってついていっているというところがあったので、入ってすぐの頃から色々なイベントへの参加のお誘いがあって、最初の頃は戸惑いました。自分はどちらかというとオープンな性格ではないし、すぐには、そういう雰囲気についていけなくて。「合宿があるけど」「自主練習会があるけど」「他団体のRODAがあるけど」など、たくさんお誘いいただいたのですが、最初の1年くらいは、なかなか参加できなかったです。
◆◆◆それが変化したのは、なぜでしょうか。
●仲くん:1年続けていたらメンバーとの関係性も出来て「自分は、ちゃんとここに所属している人間になっているんだな」という実感がでて、変わったように思います。
◆◆◆2年目から、ということですね。
●仲くん:はい。そうですね。それで2年目でビリンバウも買おうと思ったし、いろいろなイベントにも参加するようになりました。何か運動をしたいなと思った時に、考えたんです。野球やゴルフを始め、大抵のスポーツは、初期費用が必要になりますよね。でも、そうやってコストをかけて習い始めてみて、もし自分に合っていなかったら、と考えたらリスクがあるじゃないですか。だから身体ひとつで大丈夫なものがいいな、と思ってカポエイラを選んだ、ということもあるんです。
◆◆◆確かに。他のメジャーなスポーツと比べるとカポエイラくらいお金がかからないスポーツもないかもしれないですね。楽器も必要ですが、値段もビックリするくらい安いですからね。
●仲くん:はい。5,000円※で楽器が買えたりするのも、お得感があります。(※ブラジル本部から直接輸入しているため。レートの変更により金額は変動します)参加費も、月会費ではなく、1回毎に参加費を払う形だったので、そういったところも良かったです。
◆◆◆今まで続けてきて印象に残ったエピソードはありますか。
●仲くん:メンバーの皆さんでお酒好きな方が多いということが分かって、飲み会が楽しめるようになってからは、さらに練習が楽しくなりました。練習の後に「ちょっと飲みに行こうよ」というお誘いがあっても、最初の頃は、とりあえずついてきました、という感じだったんです。でも、そこで美味しいお酒が飲めるということが分かってからは、より練習に行きやすくなりましたね。
◆◆◆努力目標などがあれば教えてください。
●仲くん:とにかく長く続けていきたいです。動き的な課題としては、考えずに動けるようになりたいです。
◆◆◆「考えずに動く」ってどんなイメージでしょうか。
●仲くん:相手の動きに上手く対応する、ということですね。あとはRODAの中で使えるアクロバットを習得するのは課題です。

◆◆◆躰道とカポエイラの違いはどんなところでしょうか。
●仲くん:躰道は武道なので、一つ一つの動きに理念があったり、「道」なので「教え」が多くて、カポエイラに比べると遊びの部分が少ないと感じます。躰道は実践と型があり、自分はどちらかというと型の方が好きだったのです。でもカポエイラは、型はあるけれども、もっと動きも自由ですよね。そういうところが、日本の武道とは違うと思います。何だか分からないけど面白い動き、というのができるようになるのに憧れますね。
◆◆◆ありがとうございました。
取材日:2015年7月5日
取材/文責:芝崎正恵
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