【Member's Interview 第6回】 引き出しを増やし自信を持って昇段したい
- 出浦正裕さん(団体歴9年 カポエイラ・ヘジョナル・ジャパン埼玉支部)
- 2015年8月9日
- 読了時間: 6分

【Member's Interview】では、カポエイラ・ヘジョナル・ジャパン埼玉支部のメンバーをご紹介します。
第6回は、カポエイラ歴9年青帯の出浦正裕さんにお話を伺いました。
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◆◆◆カポエイラを始めたきっかけを教えていただけますか。
●出浦正裕さん(以下出浦さん): 自分は小中高と球技しかやっていなかったんです。(野球とソフトボール)就職してからは、全く運動しなくなり、何か始めたいなと思っていました。でも、どうせ始めるなら、これまでとは全く違ったことをやりたいと思ったんです。それもメジャーではないことをやってみたいなと。
◆◆◆それはどうしてでしょう?
●出浦さん:ありきたりなことをやっても、つまらないかなと。
◆◆◆失礼ですが、始めた時はおいくつでしたか。
●出浦さん:23歳です。
◆◆◆そこからずっと継続して練習されているんですね。
●出浦さん:いいえ。仕事の都合で定期的に練習に参加できない期間もありましたよ。行けても、2~3週間に1回とかのペースになっちゃったり。
◆◆◆それでも、やめずに続けようと思ったのは、なぜでしょう。
●出浦さん:頑張って練習していたので、フェイドアウトすることで、今までの努力をムダにしたくない、という気持ちだと思います。あと、久しぶりに練習に出ても先生や一緒に練習している仲間があたたかく迎えてくれるので、そのお陰だと思います。
◆◆◆新しく別のことを始めよう、という考えはありませんでしたか。

●出浦さん:たしかに、そういう考えもあると思います。でも自分は、これまで続けてきたことを止めるのはもったいないし、他の新しい何かを、というのが思いつかなかったんですね。
◆◆◆球技じゃなくて、メジャーではないもの、というカテゴリだと、カポエイラ以外でも、いっぱいあると思うのですが、なぜカポエイラを選ばれたのでしょうか。
●出浦さん:何がいいかなぁと思って、いろいろと調べていた時に、ちょうどブラジルを紹介するテレビ番組を見て、そこでカポエイラを初めて知りました。格闘技だけど、歌いながら楽器も弾くスポーツだと。自分は音楽も好きなので、そこも良いなと感じました。何よりも、格闘技だけど、基本的には蹴りを身体には当てない、と知って、これだ!と思ったわけです。動きもかっこいいですし。ただ、その時は近くで習える場所を見つけられなかったんです。
◆◆◆どこで習おうと思って探していましたか?
●出浦さん:埼玉県内です。やっぱり職場から近いほうが通い易いので。
◆◆◆そして、カポエイラ・ヘジョナウ・ジャパンを見つけたわけですね。
●出浦さん:はい。当時は、練習場所が川口市だったので、なんとか通えそうだと思っていましたが、それでも迷っていました。その時にちょうど川口駅前のショッピングセンターのオープニングイベントでカポエイラのショーがある、ということで見に行って、やっぱりこれだなぁと思ったのが決め手でしたね。
◆◆◆実際に練習を始めて思っていたのと違う、とか、そういうことってありませんでしたか。
●出浦さん:自分はずっと体育会系の縦社会でやってきたので、下積みが必要なことは解っているつもりなので始めたばかりの頃は下手でも辛くても仕方がない、と思っていました。それで止めるというのは考えられませんでしたね。とりあえず最初は下手でも何でも自分が選んで決めたことだから時間をかけて続けよう、と思っていました。
◆◆◆それは入った時から決めていたということですね。
●出浦さん:そうです。自分の性格的に1~2回で止めるというのは考えていませんでした。その頃は高田先生に教わっていたのですが、先生の考え方とも合っていたんだと思います。
◆◆◆確かに指導者との相性も重要ですね。これまで続けてきて印象に残っているエピソードや、続けてきて良かったなと思う出来事はありますか。
●出浦さん:良かったなと思うのは、色々な人と出会えることですね。とても人脈の幅が拡がって世界観も拡がって良かったな、ということが第一です。色々な考え方の、様々な人がいる、と知ることができたから成長できたと思います。自分の場合は、何もないと、一人でこもってしまって狭い世界にいることが多くなってしまうんです。だから、それを無理矢理にでもこじ開けてくれたのがカポエイラで、それは本当に良かったと思っています。

◆◆◆たくさんの人と出会えることがカポエイラを続けることの醍醐味だ、と考える方は多いですね。でも、カポエイラを始めた当時の練習は辛かったですか?
●出浦さん:ちょっと辛かったですね。今までに経験の無いことだったので。けどそういう考えで入ったので、できなくて当たり前だと思っていましたから。あと身体が硬いのもキツかったです。硬いのは今でも、あまり変わりませんが…。
◆◆◆思ったように動けないから止めようと考えたりはしなかった、ということですね。
●出浦さん:はい。あとは仕事との兼ね合いですね。ただ、その辺は先生の配慮があったのでありがたかったです。毎週1回は必ず来なさい、みたいに厳しく言われたら続けられなかったですね。それに、練習に行けなかったとしたら、結果として返ってくるのは自分がうまくなれないってことですし、そういう点は納得していました。
◆◆◆カポエイラをこれまで続けてきてデメリットを感じたことはありますか。これを最初から知っていればなぁ、みたいなことはありますか。
●出浦さん:デメリットという訳ではないのですが、長く続けたいと考えるなら、自分の好みや流派の違い、指導者との相性などを考慮して慎重に選んだ方がいいかもしれません。自分の場合は、最初にその辺りをあまり深く考えずに入ったので、もしこれからカポエイラを始めたいと考えている方がいたら、その辺にも注意してもらえるといいのかなと思います。
◆◆◆今後ブラジルに行く予定などはありますか。
●出浦さん:残念ですが、自分の場合、現在の仕事を続けている限りは難しいでしょうね。1~2週間の休暇取得が必要になりそうですし。

◆◆◆今後の目標があれば教えてください。
●出浦さん:現在の帯に見合ったアクロバシーア(アクロバット)をもう少しうまくできるようになりたいですね。動きのパターンも少ないと感じているので、そういった引き出しも増やしたいです。いつも自分が得意な動きばかりになってしまいますから、そういった点で努力が必要だなと思っています。
◆◆◆いずれは赤帯(フォルマード:指導者レベル)になりたいと考えていますか?
●出浦さん:目標にはしています。でも、まだまだ練習が足りないので、納得して「昇段を希望します!」と自信を持って手を挙げられるようにしていきたいです。
◆◆◆引き出しを増やすには他団体のRODAに参加してみるのが良いかもしれませんね。
●出浦さん:そうですね。いつもと違う環境の方が気づきは大きいでしょうね。まだまだだなぁと反省したり、これなら自分でもできるかな、と思ったり。
◆◆◆ただ、RODAなどのイベントは土日などの休日が多くなるから、人によっては参加が難しい人もいますね。
●出浦さん:自分も、家庭と仕事とカポエイラを上手く組み合わせるのに、けっこう気を遣っていますね。妻は土日のイベントに行くことは賛成してくれていますが、あまり自分がカポエイラばかりしている状態になるのも申し訳ないですし、練習を続けにくくなってしまうんですよね。だから、2日間の休日はどちらかだけは家にいるように心がけたりしています。
◆◆◆長く続けるためには周囲の理解と協力も必要になってきますからね。本日はありがとうございました。
取材日:2015年7月19日
取材/文責:芝崎正恵
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