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【Member's Interview 第13回】この爽快感は他では味わえない

  • 松原靖さん(団体歴5年 カポエイラ・ヘジョナル・ジャパン 埼玉支部)
  • 2016年3月20日
  • 読了時間: 8分

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【Member's Interview】では、カポエイラ・ヘジョナル・ジャパンのメンバーをご紹介しています。

ヒップホップやハウスを踊っていた経験を持ち、また作業療法士としての知識からメンバーにストレッチや身体のメンテナンスアドバイスもしてくれる埼玉支部の松原靖さんにお話を伺いました。

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―――カポエイラを始めたきっかけを教えていただけますか。

●松原靖さん(以下松原さん):もともと自分はダンスでヒップホップとハウスをやっていました。その当時から、友人と一緒にカポエイラのビデオを見たりしていたんです。

―――具体的にいうと、どんなビデオを見ていたのでしょうか。

●松原さん:ダンスビデオのシリーズでヒップホップや、ブレイキンを見ていたのですが、その中にカポエイラが入っていたんです。その時に、カポエイラジャポンの名前も知りました。

―――そのビデオは現在もご自宅にありますか。

●松原さん:いえ、残念ですが・・・。15年前にカポエイラジャポンの柳さんが出ているビデオを見て、カポエイラを知って、10年前にちょっとやってみようかな、と思って戸田のスポーツセンターに見学に行ったのを覚えています。でも、実際に始めたのは5年前になります。バチザド(昇段式)の直前にグループに所属したので、1回目のバチザドは見学だけでした。

―――そういえば、当時、なぜ松原さんは昇段しないの?と言っていたことを思い出しました。

松原さん:その時はカポエイラを始めて、まだ1カ月も経っていなかったので、バチザドを見ても、最初は「この会はなに?」と、とまどう気持ちもありました。

―――確かに最初は、仕組みがよく分からないかもしれません。

松原さん:でも、それと同時にバチザドを見て「楽しそうだな」「怖いな」「かっこいいな」とか色々な感情も起きましたし、こういうふうに動けたらいいなぁという希望も強くなりました。

―――ダンスは、続けられない状況だったのでしょうか。

松原さん:はい。仕事の関係で続けることが難しくなってしまった時期でした。それ以外にも、メンバーが若い人たちに入れ替わったり、クラブにもあまり行かなくなったということも理由です。一人で練習する、というよりは、仲間と一緒に練習するのが自分は好きなタイプなので。

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―――ダンスで一緒に練習する仲間がいなくなって、どんどん、そちらからは離れてしまった、ということですね。

松原さん:はい。そうです。それでも、やっぱり、仕事ばかりではなく、身体を動かすことがしたくて。ダンスに近いものって何かないかな、と考えた時に「そうだ!カポエイラっていうのがあったんだ!」と思い出したんです。それで近くにないのかな?と探して、大宮のレッスンを見つけたんです。仕事以外にも集中できるものがないか、と探していたので。

―――いま5年目ですが、続けてきて良かったなと思うことはありますか。

●松原さん:一番良かったと思うのは、一緒に練習できる良い仲間と出会えたことです。人とのつながりって、本当に大事だなと思います。助けられているところもたくさんあるので。カポエイラをするだけじゃなくて、一緒にご飯を食べに行ったり、仕事の悩みを相談できたりする仲間ができたところにとても感謝しています。

―――確かに、仕事だけをしているなかでは知り合えない人達と出会うことができますよね。この点は、他のメンバーも同じように感じている人が多かったですよ。

●松原さん:今は職場が変わって、あまり練習に行けない状況ですが、止めずに続けて行きたいと思っています。

―――練習に行けない状況でも、続けたいという、その気持ちについて、もう少し詳しく聞きたいです。やはり、練習への参加が難しくなると、継続するモチベーションも下がってしまう人が多い気がします。

松原さん:そうですね。仲間がたくさんいる、という理由も強いのですが、「カポエイラ」というスポーツがやはり自分に一番似合っているのかな、と思うから、続けて行きたいんでしょうね。自分はダンスから始めて、その延長線上にカポエイラがあるから。それに、終わった後のスカッとした爽快感がこんなに味わえるものは、そんなにないなぁと。

―――爽快感を感じるのは、練習後でしょうか。それともRODAの後でしょうか。

松原さん:両方ですね。

―――それは、カポエイラを始めた頃から変わりませんか。

松原さん:いいえ。始めた頃は、爽快感ではなくて、もどかしさの方が強かったです。先生や先輩の動きを見て「どうしたら、あんな風に動けるようになるんだろう」って、考えることの方が多かったです。

―――その状況が変わったのは、練習を続けて、どのくらい経ってからでしょうか。

●松原さん:正直なところ、最初の3カ月間は、あまり練習に参加できず、動きも覚えられない状況だったんです。それでもイベントに出させていただけることになったんですが、その時に、あまりに自分が出来ないことに気づいて、それが悔しくて練習量を増やしたんですね。実は近所に先輩の中澤さんが住んでいることが分かって、色々と話をしていたら自主練習に付き合ってもらえるようになり、アドバイスをいただけるようになったんです。そこからですね。

―――中澤さんと近所の公園で自主練習した動きを、今度は松原さんが私に教えてくれたりということもありましたね。

●松原さん:ありましたね。今から考えると、自分の中では、中澤さんとの自主練習がかなり大きな転換点になったようです。

―――とてもよく分かります。私自身も通常のレッスンだけでなく、自主練習を行うようになってから少し変わりました。

松原さん:週に一度の練習だと、その練習内容を次の週には忘れているんですよ。

―――同じ事を、杉本さん(越谷教室の指導者)もインタビュー時におっしゃっていました。

松原さん:前回のレッスン内容を思い出すだけで時間が過ぎてしまいますよね。同じ事の繰り返しで、全く前に進めないような気がして。以前の職場では時間に余裕が持てたので、仕事が終わってから自主練習をしたり、休日に仲間に付き合ってもらって練習したりして、練習量を増やしていました。

―――上段者と一緒に自主練習ができると特に上に引っ張り上げてもらえる感じがあります。そういう意味では、最初の段階で中澤さんと一緒に練習できたのは、とても学びが大きかったのではないでしょうか。

松原さん:確かにその通りだと思います。中澤さんは謙遜して「自分と一緒に練習しなくても松原さんならカポエイラの動きはすぐにできるようになっていましたよ」と言ってくれていましたが、やはり、色々教えていただけたことが、今もとても役立っています。

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―――中澤さんは、まだ準指導者クラスですが、初心者への説明や教え方も丁寧ですしね。

松原さん:分析力がとてもある方なので、説明がとても分かりやすくて助かりました。

―――これまでカポエイラを続けてきて、何かデメリットを感じたことはありますか。

●松原さん:そうですね。他団体のワークショップに参加するためには、先生の許可が必要なことが、少し面倒だなと思ったこともありました。

―――確かにそうした面もありますね。私も以前、さやか先生に聞いてみたことがありますが、理由を聞いて納得しました。

●松原さん:どんな理由でしたか。

―――日本のカポエイラ界は、横の繋がりがしっかりしていて、団体が異なっていても、先生同士もコミュニケーションを取り合っているそうです。だから、万が一にも自分の生徒が、他団体のRODAやワークショップに参加して生徒さんにケガをさせた場合、「そちらに参加していることを全く知りませんでした」では済まされないし、自分にも多かれ少なかれ責任が発生する、ということでした。

●松原さん:なるほど。そうした事情もあるんですね。

―――それ以外にも何かありますか。

●松原さん:そうですね、最初の頃は楽器を弾いたり、歌ったりすることが難しくて、抵抗感がありました。それでも、松尾さんや、マサエさんと自主練習をするうちに、だんだんと楽しめるようになってきました。

―――以前、あすか先生がこのインタビューで、「楽器は弾けるようになるまでが辛いけど、弾けるようになったら、どんどん楽しくなる」とおっしゃっていました。

●松原さん:まさに、自分もそんな感じです。

―――これまでカポエイラを続けてきて一番印象に残っている出来事があれば教えてください。

●松原さん:いろいろなイベントやショーに参加できたことが、印象に残っています。特に「たたら祭り」(埼玉県川口市オートレース場で毎夏行われているお祭り)は面白かったですね。

―――懐かしいですね。裸足で登ったらステージ上が灼熱で、慌てて靴を履いたりしたことを思い出しました(笑)

●松原さん:ステージでパフォーマンスをしたことも楽しかったのですが、パフォーマンスが終わった後に、芝生広場で屋台の食べ物を買ってきて皆で飲んだり食べたり、歌ったり踊ったり(笑)、お祭りの後の方が面白かったかもしれません。

―――私も、どちらかというとステージが終わった後に芝生の上でのフリーRODAが印象に残っています。本当に楽しかったですね。

●松原さん:イベントが終わった後に、みんなで食事をしながら色々な話をするのも最高に楽しいですね。

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―――松原さんの今後の目標を教えてください。

松原さん:イベントのショーに参加して、自分のパフォーマンスを見ている人が「おお!」と驚いてくれるような動きができるようになりたいです。お客さんを湧かせる技を一つでも二つでも身につけられたら良いなと思います。

―――具体的には、どのような技をイメージしていますか。

●松原さん:今はバタフライ・ツイストを練習しています。

―――それは、いつのショーで見られるのでしょうか。

●松原さん:えっと、二年後、いや一年後くらいかな(笑)

―――ということは2016年9月ですね。

●松原さん:アクロバット教室にも通わないといけないですね。

―――松原さんのバタフライ・ツイストが見られる日を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

取材日:2015年9月23日

取材/文責:芝崎正恵

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