top of page
Featured Posts
検索

【Member's Interview 第15回】興味があるならチャレンジ!

  • 秋山智里さん(団体歴3年 カポエイラ・ヘジョナル・ジャパン 埼玉本部)
  • 2016年7月31日
  • 読了時間: 9分

更新日:2023年2月17日

chisato01

【Member's Interview】では、カポエイラ・ヘジョナル・ジャパンのメンバーをご紹介しています。

2012年9月からカポエイラを始めて、ブラジル本部でのレッスンも体験してきたAさん。いつも明るく元気にみんなを盛り上げてくれるムードメーカーです。カポエイラを始めたきっかけや初ブラジル本部訪問での気づきなどのお話を伺いました。

-----------

―――カポエイラを始めたきっかけを教えていただけますか。

●Aさん:動機は不純ですよ。十年前に好きだったディズニーランドのダンサーさんがカポエイラをやっていたので、ずっと興味があったのです。でも他の習い事もあり、情報収集はしていたのですが、なかなか体験する機会が作れませんでした。ところが毎週火曜日に習っていたイタリア語のレッスンが別の曜日に変わったので、火曜日が空いたんですね。ちょうど、自宅から近い越谷レイクタウンのカルチャーセンターで火曜にカポエイラのレッスンが受けられることを知って、ようやくスタートすることができました。

―――現在は、西葛西や川口、大宮のレッスンにも参加したり、練習量を増やしていますよね。週一回ではなく、もっと練習しようという気持ちになったのは?

●Aさん:レイクタウンの練習は1時間半なのですが、基本的に動作練習がメインで、楽器練習が15分くらいなのです。ちょっと物足りなくなってきたところで、他のメンバーで頻繁にイベントに参加している先輩が「RODAに一緒に行かない?」と誘ってくれたので、それがきっかけになりました。2012年に高田道場で年末RODAがあり、それに参加してから練習が増えていきましたね。

―――2015年はブラジル本部主催のイベントにも参加してレッスンも受けてきたのですよね。

●Aさん:はい。ノリで行くことにしたのですが、2週間滞在してきました(笑)。最初は全く行く気がなかったのです。一生行くことがないところだろうと思っていたくらい。ブラジルのイベントに参加するという他のメンバーに「気をつけて行ってきてね」と他人事のように言っていたのですが、蓋を開けてみたら、ほかに何人も参加する人がいると分かり、気持ちが変わりました。誰に相談しても「行けば良いじゃん!?行かないの?」なんて言葉で、ブラジル行くのが簡単なように思えてきちゃったんです。 自分の仕事も以前に比べれば要領良く出来るようになっていたので、思い切った夏休みが取れるチャンスだと思いましたね。 3月の段階から「私はブラジルに行くぞ!」と仕事場でも言いまくっていました。 そして自分を追い込んで行かざるを得ない状況を作りつつ、「この人は本気だぞ。ブラジルに行くのは止められないな」という雰囲気を職場で作りました。 職場のチームも主任が同じ年齢で伝えやすかったのがラッキーでした。仕事場の環境に恵まれ、長期休暇を取らせてもらえることになりました。公立中学校の教師というのは、日常的に拘束時間が長い仕事なので、夏休みくらいは大目に見よう、という雰囲気もあるのです。でも1人だったら行かなかったかもしれないですね。

―――周囲の理解を得るのは大切ですよね。それにしても意外です。よく一人旅をしている話を聞くのに、ブラジルは別格でしたか。

chisato02

●Aさん:ええ。やはりブラジルってハードル高いな、と思っちゃいますね。ポルトガル語に少し似ているイタリア語を習っているので、「食べる」「飲む」「行く」くらいは分かりますが、やはり言葉が不安ですよね。

―――ブラジルに行く前と戻ってきてからではカポエイラに対する考え方が変わりましたか?初めて経験することもたくさんあったと思います。

●Aさん:今まで良い環境で練習できていたのだな、ということをまず感じました。きれいな床があって、温水シャワーがあって、暖房があるって普通じゃなくて恵まれていることだと気付きました。路上でカポエイラをしている人もいました。それは趣味なのか見世物なのか確かめませんでしたが。サルバドールの本部道場の床もザラザラで裸足だと痛いので、日本でカポエイラする環境は整っているなと。 カポエイラに対しては、もっと自分を表現していいのだな、と感じました。RODAって、自分が出たい時に出ても良いのだ!とわかったのです

―――それまでは、自分のペースでRODAに参加できなかったのでしょうか?

●Aさん:自分では参加できているつもりだったのですが、ブラジルでは、もっとみんなが自分の表現の場としてRODAに参加しているのです。コミュニケーションを取っている。。。いや、違うな。日本だとJOGOはキャッチボールのイメージだったのです。こっちがボールを投げたら相手が受け取って投げ返すみたいな。相手の思いやりを感じることが多かったのです。

―――特に越谷で練習しているとそう感じることが多いでしょうね。分かります。

●Aさん:すごく形式ができている感じなのです。今までの感じは。でもブラジルでは、自分をアピールする、自分を表現することがメインなような気がしました。もちろん相手を尊重しているけれども、自己主張もしっかりしているように見えました。自分の存在を表現するというのかな。とてもアグレッシブなのです。日本では慎ましやかにしていることが美徳とされる文化もあったりするので、ああ、こういう表現の仕方もあるのだなと。それは、良い時も悪い時もあるのですが。とてもシビアだと感じることもありました。RODAに頑張って入ったのに2秒で輪の外に出されたりしましたから。そこで、ああ、自分が下手だとすぐに出されるから、もっと頑張らなきゃ、というハングリーさが出ましたね。

―――なるほど。さやか先生と話していた時に、今回はAさんも含めて5人のメンバーがブラジルに行ったけれども、ブラジルらしさを一番吸収して帰ってきたのがAさんじゃないかな、と言われたのです。

●Aさん:それは他の4人がすでに自分のスタイルを作り上げているけれども、私がまだそこまで形ができていないからではないでしょうか。

―――そうでしょうか。他の人は、ある程度の形ができているから、自分の出来るところは更に伸ばしてきたけれども、Aさんは、良いところも悪いところも偏りなく吸収してきている、という感じでさやか先生は話されていたように思います。選別せず全て受け止めるみたいな。

●Aさん:ああ、それは私が得意なところですね。こうだよ、と言われたら「ああ、そうなんだ」と素直に受け止めます。郷に入れば、郷に従え、と言いますが、だから染まりやすいとも言えますね。何でも一生懸命なのが私の持ち味です。

chisato04

―――Aさんは、いまカポエイラが楽しくて頑張っていっぱい練習しているところですが、これから新しく始めようと思っている人にアドバイスできることはありますか。これまでインタビューしてきた方達からは、例えば「流派の違いは調べておいた方がいいよ」とか「確実に足の裏の皮が剥けますよ」なんていう意見があったのですが。

●Aさん:そうですね。全てその人次第なのではないでしょうか。先生や、流派の違いもそうですが、やってみてカポエイラが自分に合わないなら続かないですし。まぁ、ダメなら止めればいいんですよ。

―――確かにそうかもしれませんね。自然と続いてしまう、というのは相性もありますね。

●Aさん:私がカポエイラを続けていられる要因は、カポエイラが好きなことは絶対にありますが、でもそれ以上に周りの人が良かったからかな。

―――それは本当にそうでしょうね。越ケ谷は先生を始め、メンバーが温かくて楽しい方達が多いですものね。

●Aさん:そうなのです。練習がすごく楽しくて。でも越谷メンバーだけじゃなくて、さやか先生も、東京本部の方達も、面白いから。もう人間が面白いから!

―――それはあなた自身が面白いから引き寄せているという気がしますね

●Aさん:だから続いているのかな。今までとは仕事のスタイルも変わりました。火曜日のカポエイラ練習に参加するためには、どういう風に仕事を進めたらいいのだろうと考えるようになりました。いらないものを精査できるようになったというのかな。効率が上がったのか、サボるコツを身に付けたのか分かりませんが(笑

―――それは確実に効率的になっていますよ。

Aさん:だから大人の時間の使い方ができるようになったと思います。

―――最後に今後の目標を教えてください。

chisato04

Aさん:そうですね。。。看板を背負っているわけじゃないですか。

―――ん??何の看板を背負っているの??

Aさん:カウサ(ズボン)とカミーザ(Tシャツ)に団体のロゴマークが付いているじゃないですか。団体に所属しているので、うちの団体がショボいと思われないようにしたいです。

―――うわー、真面目ですね。私はこれっぽっちもそんなこと考えたことなかったですよ。

Aさん:ヘジョナウの緑帯ってこんなもんか、と言われないようにしたいなって。あとは先輩と比べて、あの先輩が同じ帯だったときに、どこまで出来ていたかなとか、考えるようにしています。

―――自分に厳しいですね。

●Aさん:もちろん、同じ帯でもものすごく上手な人もいるので、そういう場合は 「じゃあ、あの人と同じように動けるようになるためには、どうしたらいいのだろう」 と考えたり。到底かなわない場合は、「カポエイラは動きだけじゃない!」 と思って、それで楽器をものすごく練習することにしたり。

―――そうですか。それでみんなに積極的に声をかけて楽器練習をしたりしているのですね。

●Aさん:まぁそれは一人で練習するのが寂しいから、というのもあるのですが。

―――私はよく一人で練習していたのですが、もっとみんなに積極的に声をかけた方がいいのかなと、考えさせられました。Aさんは、周りの人を巻き込むパワーがありますよね。

●Aさん:すみません。。。

―――それは謝ることじゃなくて、とても評価される点ですよ。特にカポエイラでは。

●Aさん:なので、どうにかして自分の価値を上げようとしています。

―――こういう風になりたいな、というカポエリスタはいますか。

●Aさん:みなさん素晴らしいので、特別にこの人というのはないのですが、いろいろな人から良いところもをもらっていきたいですね。

―――こういう動きがしたい、というのはありますか。

●Aさん:体格が小さいので、小さい人でも大きく見える動きを学びたい。特徴を活かしたいですね。小さいけどしっかりしているので倒し技とかも、上手く入ればイケると分かりました。ブラジルでたくさん練習しましたから。自分にしかできない、それこそ、新しく入っていくる人から、ああいう人になりたいな、と思われるようになりたいです。もちろん、できないことはたくさんあるので、色々な人をみて、あ、これ、出来そうと思うものがあったら、ちょっとづつもらう。そして自分らしく自分らしく自分のカポエイラスタイルを作っていけたらいいなと思っています。

―――本日はありがとうございました。

取材日:2015年12月19日 取材/文責:芝崎正恵

カポエイラヘジョナルジャパン大宮・川口では、新メンバーを募集しています。

◆◆まずは気軽に体験レッスン◆◆

1.「体験レッスン・見学のお申し込み」黄色のボタンをクリック

2.お申し込みフォームに必要事項を記入

3.送信ボタンを押す

4.申し込み完了

Recent Posts
bottom of page